NUMA GA ATTARA

キャンプギアの沼にハマり込んだ私のメモ&ギアレビューブログです。

ハンモック泊のアンダーキルト代用品を探して

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ハンモック泊はお好きですか?
夜空を見ながら揺れるハンモックの中で目を閉じて、起きたら横になったまま朝の景色を眺める、なんて体験ができる素晴らしいスタイルです。


ただハンモック泊をする上で、大きな問題があります。
それが底冷えです。
高性能のシュラフを使用しても背中側は体重でロフトを潰されてしまい、ハンモックの下を通り抜ける冷たい空気で空冷されてしまい、対策なしだと春秋でも凍える夜を過ごすことになります。


一般的な対策はハンモックの下にアンダーキルトと呼ばれる背面カバーを追加して背中の下に動かない空気を溜めてやる事なんですが…。
アンダーキルトの安いものは化繊で収納が大きく、コンパクトになるダウンは高いものは非常に高価です。

化繊の有名どころ


 

ダウンの有名どころ


 

ただしアンダーキルトは、ハンモックとの隙間が大きいと空気の対流が起こって効果が薄れてしまうので、少し設置のハードルも上がります。


そこで今回はテント泊スタイルで使えるマット系ギアがアンダーキルトの代わりになるか検証してみます。


まずは検証条件。 

晴れた日中で気温は5度、風は葉っぱが揺れる程度の微風。

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設置場所は自宅の庭(日陰)。

服装は、
上半身が肌着から順に…UNIQLOの極暖、厚手のロンT、UNIQLOのウルトラライトダウン、モンベルのフリース。
下半身は…ヘルスニットのロングタイツの上にネイチャーハイクのダウンパンツ、厚手の靴下を履いて上にSUNDICKのダウンシューズ。

ハンモックは楽天で2000円しないノーブランド品(4年ほど使ってますが未だに問題なし)。

シュラフハイランダーの200gのダウン(使用下限温度は15度で、気温5度には明らかにスペック不足なので、服装で調整してます)。

各ギアを設置したら10分間は揺られながら効果確認すること。

なお、割と寒がりなタイプです。

 

では前置き長くなりましたが、検証開始!


■その1:シュラフだけ

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開始2分でロフトが潰れた場所がひんやりしだします。
具体的には、カカトとお尻がかなり寒くて、背中付近も結構ヒンヤリ。
これではさすがに寝れないです。


■その2:シュラフ下にSOLエマージェンシーブランケット追加

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軽量コンパクトなギアなので、これで行ければ画期的。

入ってすぐに触れた箇所が暖かく感じるので、行けるかな?と思ったけど、やっぱり2分経つとひんやりが始まる。
シュラフだけよりヒンヤリ感は軽減されていて、カカトはまだ寒いがお尻は少しヒンヤリする程度で、背中はほぼ寒さを感じない。
ただ、カカトを中心に寒さを感じるので、一晩となるとまだダメかな。
検証後にカカトやお尻の寒さを感じた場所を手で触れるとダウンがひんやりしてました。


 


■その3:シュラフの中にエアマット追加

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今回の検証で一番期待してたコンパクトエアマット、クライミットのイナーシャXフレームをシュラフの中に追加(私のは廃番の断熱材が入ったタイプ)。

まず感じたのはハンモックだけより俄然寝心地が良い!
さっきまでロフトが潰れてた箇所は自重で圧迫感があったんですが、エアマットが圧力を分散してくれてる感じですごい快適。
2分経ってもヒンヤリ感もなく、逆に背中がじんわり暖かくなってきて、相対的にさっきまで気にならなかったハンモックの上側の方が寒さを感じるように。
上側に何か追加すれば、風が少なくて最低気温5度までなら一晩でも快適に寝れそう。
ちなみにエアマットに空気をパンパンに入れてると、腰回りのエアマットが折れ曲がってダメージありそうなので、空気を少し抜いてあげた方が良さそうです。

ちなみにxフレームは現在欠品中で、今手に入れやすいのは同じシリーズのオゾンです。


 

■その4:3の下にエマージェンシーブランケット追加

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その2と3の合わせ技。

当然ですが快適度はさらに上がります。

ちょっと見た目は悪くなりますが、シュラフから大きくはみ出すように設置すると、側面も暖かくなります。

快適すぎて10分のつもりが気づいたら1時間昼寝してましたw

上側が寒くても背中が暖かければ快適度はかなり高いです。

ここまですれば背中対策は十分で一晩過ごせそうです。


■その5:シュラフの下にスイッチバックだけ追加

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エアマットとエマージェンシーブランケットを外して、クローズドセルマットのスイッチバックだけをシュラフの下に追加しました。

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シュラフのロフトは潰れてしまうので暖かさこそイナーシャに及びませんが、マットがハンモックに合わせた形に変形してくれるので、圧力は分散されて背中の冷えも感じず、十分な効果がありました。

夏に近い季節ならコレだけでも十分そうです。

ちなみに私のはショートタイプで、ちょっと寸足らずで足りない場所が寒いので、ハンモックに使うならレギュラーサイズがオススメです。


 

■その6:これまでの全部入り

まぁ当然なんですが、効果は抜群です。

スイッチバックは嵩張りますが、調理中など地べたスタイルでいる時の座布団にもなるので寝る時以外にも無駄にはなりません。

それにしても良い天気で絶好のハンモック日和です。

寝転んで見上げた空にはトンビかな?気持ちよさそうに飛んでます。

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最後に今回使ったギア一式です。

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左上から

エアポンプ、シュラフ、ダウンシューズ

エマージェンシーブランケット、ハンモック、エアマット、ハンモックスリング

スイッチバックショート

です。

上が寒かったので、スナグパックのジャングルブランケットも持って行こうかな。

あとはタープがあれば、ハンモック泊はバッチリ。

全部入れてもとてもコンパクトにおさまりました。

(虫が出る季節ではバグネットも忘れずに)

 

ちなみにタープはスノーピークのペンタシールド使ってます。

ハンモックにジャストサイズで、タープ泊でも使えるのでオススメです。

 

以上、アンダーキルト代用品を探して、でした!